自殺島５巻あらすじ・ネタバレはこちら

自殺島５巻　食人鬼サワダ

　港のグループのリーダー、サワダは人の肉を平気で食べる男であることが判明。慢性的に食料が不足している状況では「合理的」と言えなくもないが……人の道を完全に逸脱しているのも間違いない。貴重なタンパク源にも程がある。

　港のグループは冬までに食料を蓄えておかないと物凄い恐怖に包まれて生きることになりそうだ。

　まぁ、サワダがセイのいるグループに逃げてきた売春婦の「ナオ」に執着し、他の女性陣にも興味を示しているのを見ると、冬が来る前に衝突が起こるのは必至か。

　逸脱者であるサワダにとっちゃ殺人も大したことではなさそうだけど、こちらは誰が殺すにしろ後の生活に支障がでる可能性が高い。本人の気持ちの問題もあれば、周囲の扱いがぎこちないものになる問題もある。下手をすれば新しいサワダが仲間内に誕生してしまいかねない。

　実に分の悪い戦いが予想される。平和的に付き合えるなら、お互いに生産・捕獲できないものを交換して良い関係になれるのだが……。

　いちばん良い解決方法は仲間を自殺に追い込むことに生きがいを見つけたらしきカイを港に送り込んで「仕事」をしてもらうことかなぁ――サワダは極めて手ごわい相手になると思うが。

　どんな理屈で彼が逆カウンセラーをはじめたのか、気になってしかたがない。冬に備えたシンプルな口減らしなのか？せっかく島での生活に目処が立っても、新しい問題が常につきまとうのであった。一人暮らしをしている先住民が羨ましくなってくる。

　先住民といえば、地図を見ると島の最高点にある謎の建物が気になった。いかにも殺人島時代の人間が住んでいそう……そのときは港のグループが先に犠牲になってくれるか。諸々の問題があるせいで島の探索がいまいち進んでいない。

　あと、登場人物紹介でメガネっ娘さんが除け者にされていることに泣いた。

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