自殺島を全巻(1巻ー14巻)読んだ感想を全て書いてみた

※以前自殺島は単巻のみのダウンロードにしていたのですが「自殺島全巻」をAmazonで購入し、携帯/スマホに永久保存でダウンロードすることが可能になりました。全巻通読終了感想文の寄せ書きです。
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自殺島全巻
自殺島全巻
1巻ー14巻
自殺島って名前からしてくっらくて、暗いの好きだけど読むのにちょっと覚悟いるよなーとずっと敬遠していました。が、突然読んでみました。なにこれ、吃驚するほど生きる気力が湧いて来る…!名前からして前から気になっていたんですけど、以前、編集者が選んだこの漫画が凄いみたいなランキング?かなんかにこの漫画が入っていて、それで余計に読んでみたかった漫画でした。
自殺島の漫画アプリは何を使えば良い?
twitterでよく『漫画アプリは何を使ったら良いですか?』と聞かれるのですが、オススメは『コミックシーモア』です。無料登録を簡単に済ませれば全てのコミックの1話を無料で読む事が出来ます。何よりコミックタイトルが最も多く閲覧出来るアプリ。1話だけと言っても全巻の中のそれぞれの巻の1話を読む事が可能。例えば。。。
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コロコロって子ども向けらしくイイハナシダーにしなくてはならないと思うんです。でも大人だったらそんな話で満足する人ばかりじゃ無いだろうし、反動で暗いの読んでみたくなるのかなーとか勝手にあれこれ想像していました。でも自殺島を読んだら全然印象が変わりました。冒頭でも言いましたが、この漫画は生きる気力が湧いてきます。私は鬱っている人ほど読んで貰いたいと思いました。
漫画に出てくるキャラは、殆どが自殺未遂者です。なんか国が自殺未遂者を治療したり支援したりするお金が無くなったとかで、自殺未遂した人間は島流しにされるって言うのがこの話のオリジナルシステムなんです。あ、なんか他にも日本人それぞれにIDがあって、それが剥奪されると日本では生きられないとか何とかそんな設定もあった気がします。
とにかく主人公達自殺未遂をした人間(生きることを一度放棄した人間)は、よくわかんない島に連れてこられます。島は無人ですが、人が住んでいた形跡は残っている島です。
主人公は死んだと思ったら変な島に倒れていました。他の人もそうです。え?なんで?って感じです。でも島にあった看板とかで、とにかく二本には帰れ無い事(ていうか島から出られないこと)などがわかってみんな絶望します。で、どうするかっていうと、数人はいきなり自殺しかけます。一回氏を選んだ人間と言う事で、そうでは無い人たちに比べて諦めやすい人…とこの漫画では描写されています。
主人公も自殺しようとするんですけど、色々あってとりあえず生きることにします。
飲み水すらまともに手に入らない、勿論ご飯だって無い。そんな極限状態で、自殺未遂者たちはみんな生きようとします。一回生きることを放棄したくせに死にたくない、生きたいと矛盾を抱えながら、とにかく飲むための水を、ご飯をゲットすることに必死になるのです。
こういうのって良いなぁって思います。なんかさぁ、一回駄目だって思って、そっから這い上がった人間が一番強いんだって私は思います。私は毎日自分なんか駄目だって思っていますので、めちゃめちゃ強いはずです、最強です。だったら良いですね。…まぁそれは置いといて。
主人公が弓で鹿を殺すシーン、なんかめっちゃ感動しました。主人公と言わんとする事がぎゅんぎゅん伝わってきました。生きるってこういうことだって思いました。で、主人公が自分で気づくのが良いです。いくらご立派な言葉並べられても、人間って自分でハッとなんないとなーんも気づかないし学習しないと思う。少なくとも私はそう。自分で気づかないとわかんない。すっげー人に教えられても駄目、わかんない。
主人公も気づくけど、私も気づかされる。
これまで現実から逃げまくって、やりたい事もわからずうだうだしていた主人公が、腹減ったからってバッタまで食べ出したところで感動しました。生きてるよ、すっごい生きてるよ。しがみ付くことって私はすごい格好良いと思うのです。そん時によりますけど。必死って凄い格好良いとおもう。ダサくない、なんもダサくない。這ってでも生きようとする姿って感動を呼びます、少なくとも私は感動する。
かと言って死を選ぶのがダサいのかってことも無いって言うか…なんかこんな事言ったら倫理的にどうかと思うんですけど、自殺はその人の自由だと思うのです。知り合いに自殺とかされたら凄いショックで、たぶん事あるごとに思い出して鬱になると思うけど、私に誰かの自殺を止める権利は無いとも思うんです。やめて欲しいけど、本人の意思も大事にしたい。やめて欲しいけど。
鬱とか病気とか、そんな場合で自殺を試みる場合は自分の意思じゃないと思うので止めますが。病気がそうさせているわけで、本人は死にたいわけじゃないだろうし。
話がずれました。いつもの事なんですけど。
この漫画に出てくる人間は、それぞれが傷を抱えています。そりゃ自殺考えるくらいですから、過去に小さくない失敗をした人が多いのです。痛みの度合いは本人しかわからないので、何を持って大きいとか小さいとか言えるもんじゃ無いと思いますが…。
なんかそんな人たちが、島で生きがい見つけて生きようって思うところにすっごい感動しました正直読んでて泣きました。主人公が鹿を射たところもぐっと来たけど、リュウの過去とか涙溢れて来た。めっちゃ強そうに見えて不器用で弱いリュウをレイコが理解してあげてるとこ良かった。自己嫌悪しまくりなリュウに対して、自分が傷ついたり他人が傷ついたり一生懸命考えてるから貴方は苦しんでいるんだ的?な台詞?あったじゃないですかー、なんだっけ、なんか凄い感動したのに忘れちゃった。でもマジで感動はしたんですよ。これは本当。あそこ感極まりすぎて忘れてしまった。
人間は見えてるところだけではけして判断できないと思うのです。でも他人の心なんかわかんないし、なかなか理解なんかできないししてもらえないし…だからこそ、理解してくれる人の存在ってありがたいですよね。じんと来るシーンでした。
だけどみんなリュウが実際はいい人だって気づいていたみたいですね。彼は真面目すぎるんだよ…!!!!レイコちゃんは真面目だからわかったんだなー。
真面目といえばスギさんもですね。彼すごく好きです。良くも悪くもヘタレになって来たリョウとのコンビがナイスですね。リョウとリュウってややこしいなぁ。
スギさんと言えば、彼とケンのやりとりも良かったなぁ。スギさん良い男スギやろぉ!なんでスギさんがモテないのか理解に苦しみますね。
私も彼と同じで、一人であたまんなかで物語をこねくり回してうへへってなるのが趣味だから気持ちわかります。私も人とコミュニケーションとるの苦手だし。スギさんの書いた小説を見てみたいなぁ。
スギさん可愛いよなー。真面目で不器用だけどいい男ですホント。
自殺島は世間ではみ出した人たちが傷を癒して行く漫画ですが、そのおかげで何だか全体的な空気が優しいんですよね。イレギュラーが許されるというか、普通とか、変とかで人を分断したりしない。どんな人も受け入れようとしてくれる。
そりゃ人間好みがあるからどうしても受け入れられないものってあると思うしそれは仕方ないです。そう言うんじゃなくて、好みとか置いといて、有り得ないそんなの!って言う空気がないというか…。
敵キャラのサワダも、なんか嫌な奴で終わらずに彼には彼の美学があってちょっと好きになりました。女の私からしたら腹立つことしてるし、サワダのケツに鉄パイプをぶっこんでやりたいくらいなんですけど、でも顔で女を差別しないって言うのは女の私からしたら凄いなって思います。
顔どことか体でも差別せず、肉体が男性の性同一性障害のトモのことも女と変わらない態度で接する彼の一貫した態度は尊敬できます。ついて行きたくなる人がいるのが理解できる男性です。
11巻までしか読んでいないので、トモがどうなるかまだわかんないんですが…トモは序盤から好きなキャラだったんで心配です。
トモって序盤、女だか男だかよくわかんないなーって思っていましたが、あとから性同一性障害だとしてなるほどー、わざとそうしてたのかーと思いました。
肉体は男性ですが、性格がとても女性らしく、優しくて繊細でいい子だと思います。ミキとのやりとりが良かったです。あそこは女の友情やーと思いました。
ミキも良い。ミキつながりではないけど、ちょっとまどマギのさやかちゃん思い出してしまいました。
ミキもさやかちゃんも無理して明るく振舞う頑張り屋な女の子ですが、そのせいで自分も他人も傷つけて自己嫌悪に陥ってしまう事があるんですね…そんなところも私は好きなんですが。
自分が傷つけられたから他人を傷つけようとしたって、ちゃんとわかってるミキちゃんマジ良い子。それで自分を責めたり…つくづく良い子なんだなぁと思いました。でさー、それを許すトモの優しさ。
自分の精神が参ったり心に余裕が無いとき、周りに当たったりしちゃうのってよくあることだと思うんです。良いか駄目かって言ったら駄目かもしれないけど、でも駄目とか言いたくないですね、個人的には。そうやって何でもかんでも駄目とか言って我慢するからやベーことになったりするんですよ。だから私は普段頑張ってる人がたまに当たっても怒ったりしないようにしようと思ってます。できるときはね。そう、できるときはそうする努力をしています。だから私が当たっても許してね☆てへぺろ。
出てくるキャラクターがほぼだいたい優しい以外にもこの漫画には魅力があります。
それは、徐々に色んなことができていく村の成長を見守る事。ここがゲームっぽくて面白いです。牧場物語とか好きなんで、その感覚で見ていて楽しいです。
作者さんが実際アウトドアをなさる方なのか、漫画の中で作者さんの実体験が出てきます。ヘビ食べた話とか。
名前は暗いですが、読むと生きる気力がわいてくるし、とってもわくわくする漫画です。よければ是非読んでみてください!鹿が食いたくなること請け合い。
さらばサワダ。
君の勇士は決して忘れないよ。
今まで本当にありがとう。
そして、さようなら…。
ってなわけで、ラスボス臭漂うサワダ君が、まさかまさかの、鮫に食われてリタイアという、衝撃の結末!
今日日、鮫に食われるって、あーた、これじゃあ漫画だよ!漫画!
まあ、漫画なんだけどね。
シカし、漫画であるからこそ逆に、鮫に食われたくらいで果たして死ぬものなのかな~?と、一抹の不安と疑問を抱いてしまうわけで…。
そう、サワダ君は薬物中毒者!
これが何気にサワダ君の生存フラグなのではなかろうか?
鮫に食われて死ぬかも…という極限状態の中、エンドルフィンやらアドレナリンやらが大量に分泌されたり、セブンセンシズに目覚めたりして、超人的な力が覚醒。
逆に鮫を食らってやったのよ!とか言って、再登場するとか大いにあり得るのでは?
もしくは、政府の巡視船がたまたま近くにいて、五体のほとんどを食われて死ぬ寸前だったサワダ君を回収、その後改造手術を施し、サイボーグサワダとなって、再びセイ達の前に立ちはだかるとか、そういう展開もあるかもしれませんね。
それに、政府は政府で「困るんだよ。自殺島に流れ着いたクズ共にいつまでも生きていてもらっては。死に損ないは死に損ないらしく、ここで死んでもらわないとな」くらい思ってそうだから、最終的には政府から送り込まれた抹殺部隊との熾烈な戦いになるんじゃないかな~?とも思えわけで…。
もっとも、そんなことはなく、今まで通りの質素な無人島ライフを満喫しながら、僕らはここで生きていくんだー!みたいな、こじんまりとした幕の閉じ方をするのかもしれませんが…。
まあ、そっちの方がらしいっちゃらしいし、無難なのかもしれませんね。
今までの話の流れからして、本土に、元の生活に戻ることが彼らにとってのハッピーエンドとは到底思えませんからね。
って言うか、戻ったら戻ったで、これまでに死んだ奴…特に殺した奴の件はどうすんだ?っていう大きな問題もあるし、作者的にもそんなめんどくさいことは描きたくないでしょう(笑)。
個人的には前者の展開を期待したいところですが…はてさて、どうなることやら?
今後の展開を注視しつつ、願わくば、再度鹿狩りの様子を描いて欲しい今日この頃です。
ウチ、鹿嫌いなんで(^O^)
P.S.案の定ちょっと書くつもりが、例によって長ったらしくなってしまったけど、まあ、自殺島の感想なんて、次はいつ書くかも分からないんで、大目に見てくださいな。
なんか、お話の核を見失って漂流してるなあ、って感じです。
ほぼ、みなさんの感想と同じなんですが・・・
人間、いくら絶望の境地に至ったとしても、腹が減ればメシ食っちゃいますし
眠たくなれば寝てしまう。
それが、生きる、というものの業のようなもんで、そこから逃れるなんて
そうそう簡単にできないよ、ということをメインテーマにしてくれるのかなあ
と、思ってたんですが・・・
やってることは、サバイバルテクニックの紹介と、原始社会の対立劇です。
まあ、そこも生きる、ということの根源部分、始まりである、といえなくもないんですが
そういった深い掘り下げもなく、みんな、生きる居場所が与えられて良かったね、という
エピソードで終わってしまう。
結局、お話が散漫になっていってしまって、なにがやりたいのかよくわからない。
サバイバルテクニックの部分は確かに面白いところもあるんですが、もうそれは
さいとうたかお氏が「サバイバル」でやっちゃってますし、今更やられてもなあ
という感じもします。
まだ連載が終わってないので、一応「普通」のコメントになりますが、ちょっと
読み続けるモチベーションを保つのは難しそうなマンガです。
by キノの旅 (表示スキップ) 評価履歴[良い:74(45%) 普通:23(14%) 悪い:68(41%)] / プロバイダ: 7055 ホスト:6934 ブラウザ: 7918
【良い点】
サバイバル関連の情報は面白かった。狩りの面白さの描写とか。人間と犬との関係とか。
【悪い点】
少し「面白くなりそうかな」と思ったとたん、話がグダグダになり面白くならない。そのくりかえし。プロットの「山」「谷」がない。山がくるかなと思ったら、すぐに道に迷って元に帰る。
主人公セイが人をいらつかせる、つまらないキャラで、感情移入できない。
とにかくほとんどの登場人物が見てるといらいらするようなのばかり。いらいらさせるキャラが、いらいらさせるような問題をグダグダする繰り返し。
人間ドラマが実にありきたり。暗い美少女は子供の時に性的虐待うけてたとか、百万回聞いた設定。、
海外ドラマ、「ロスト」とかぶる点が多い。登場人物一人一人の島に来る前の人生の回想とか、いかだでの脱出とか。島の各地に残る施設とか。
【総合評価】
ふつう。
by ねぎ麻雀 (表示スキップ) 評価履歴[良い:158(61%) 普通:37(14%) 悪い:64(25%)] / プロバイダ: 9113 ホスト:9423 ブラウザ: 5171
自殺に失敗した人たちが生きるために必死になる漫画。
結局のところ自殺とかどうでもよくて、とりあえず掴みの設定にしてみたはいいけどもすぐに関係ない話になった。
最初のうちは「死に切れなかった後悔」みたいなものも少しはあったのだが、巻数を重ねるにつれて集団生活を成立
させて生きていく気満々だ。もはやただの無人島サバイバルマンガ。
絶望的設定を最初に規定してしまっている以上、「法律が変わるまで島で生き抜く」とかしかやることがない。
サバイバルマンガを描くなら船の難破とかで始めても良かっただろう。変に重厚なテーマを持たせようとした
ために展開に苦しむ作品になってしまった。
by キノポン (表示スキップ) 評価履歴[良い:483(66%) 普通:98(13%) 悪い:148(20%)] / プロバイダ: 29731 ホスト:29706 ブラウザ: 8726
【良い点】
・サバイバルについての知識は中々のもので、結構ためになる描写が多い。
・序盤の方は純粋に登場人物の葛藤が見れて、自殺する人間が出る中、それでも生きようとする意思が見えた。
・獲物を追う時の何気ない描写にリアリティを追求してあると思う。この手の作品だと、獲物の追い方などは結構適当に描かれがちだが、しっかり描かれていて驚いた。
【悪い点】
・みんな同じような顔をしていて、キャラクターの見分けがつきにくい。
・サワダとの争いが始まってから展開がグダグダしてきてる。特に9巻でサワダとの決着付くかなと期待していたんですが、捕虜をどうするかと言った序章みたいな流れ。もういつ終わるのか。
・カイの行動。この作品からすれば、登場人物にどんどん死を与える彼の行動は理にかなってるのかもしれないけど。自然界で言えば増えすぎた人間という種が一番邪魔な存在なのは分かるが、ならなんでみんなに最初救いの手を差し伸ばしたんだろうか。単にジェノサイダーを作りたかったんなら、純粋にサワダのみでよかったんじゃないだろうかと思う。
・ケン視点の描写の多用。いきなりこれが増えるので、読者としては少し混乱します。
【総合評価】
サバイバル作品としては中々なものだと思うし、ストーリーも中々面白い。登場人物などの書き分けを除けば作画もまあまあ。
ここまでは良かったのだけれど、サワダ達が登場してから路線がズレまくってるなという印象があります。
今までの微妙な心理描写などはなく、淡々としてます。セイ視点だと獲物取りばかりになるのが絵的にあれだと思ったのか、ケン視点がやたら登場するようになりました。セイよりも人間臭くて見応えはあるのですが、いきなり過ぎてちょっとな。
まだまだ続きそうな作品ですが、まあ、面白いです。
by ソンプーGU (表示スキップ) 評価履歴[良い:330(53%) 普通:163(26%) 悪い:125(20%)] / プロバイダ: 42495 ホスト:42587 ブラウザ: 10984
自殺志願者や犯罪者達が流された果て「自殺島」。そこは生活に必須なインフラ設備などないもない元は無人の島。生きる為に最低必要な食料や水さえないそんな島で、皆で生きる為に何をしなければならないのか、(ちょっとゲーム染みたところもありますけれど)まさにサバイバルを感じさせてくれる、そんな作品です。
8巻まで読了。人間は理性的動物だと言う人も居ますけれど、劣悪な環境下や不安定な精神状態に陥った場合において、どこまで感情的・欲求的行動を押さえ、法のない世界で、彼らがいかように秩序を保つのか、そういったところにそはかとない楽しみを感じさせてくれます。
それが力なのか、はたまたもっと別なものなのか現時点ではわかりませんが、1つ1つのシーンやコマに言葉と心情をなかなか上手く絡め、人の内面の弱さや醜さ、またはその逆など非常に生々しい場面が中身の濃さをもここまで感じさせます。
そんな生と死を表現する手腕に加え、自身の経験を交え説明するサバイバル術にはリアリティさがあるのも本作の1つの特徴でしょう。今後の展開については未だ先の見えない描き方に少し切ない気もしますが、それだからこそ先行きに期待出来るものもあります。扱われている題材はそういった「生と死」なのかもしれませんが、描いているのはやはり「人間」そのもののような、そんな作品なのだとは私には思われます。
by ころあうけ (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 6022 ホスト:5910 ブラウザ: 5093
【良い点】
自殺したくても出来なかった人たちが死ねないことへのコンプレックスと
それを克服しようとするもの
そのきっかけとしてのサバイバル
全巻買って読んでいますが加速度的に面白くなっているように感じます
【悪い点】
特になし
【総合評価】
共感できるできないなどあるかと思いますが
自殺をしたくても出来なかった人たちであることから
結局は生から離れられなかった人たちであるので
自殺志願者が生きるという点に違和感を覚える人は
ただ読んだだけであると思いました
むしろこの作品ではこのご時世に生きるということを教えてくれているように感じました
自分も自分が死んだらとか考えた質なので
共感できない人物の心情はど言うものなのか考えるのも面白く
この作品は共感できるできないで片付くものではないように感じます
確かに2巻まではそれほどな気もしなくも無いですが
7巻までじわじわと面白くなっているように感じます
自分はアウトドアなことは好きで
サバイバルなんてしてみたいとか考えたことがあるので
知識の一つにでもなればと思いながら読んでます
どっちつかずであるという点では確かにそうですが
サバイバルなどが好きである人であればかなり参考になり
様々なことを思う作品であると自分は思います
by ドリーム (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 50870 ホスト:51076 ブラウザ: 5829
【良い点】
本気で自殺を考えたこともない、自殺未遂もしたこともない
そういう立場の私からの感じたこと。
面白い。
複雑化した社会から、ただ食料を調達して毎日を生きていくというシンプルな生活を描くものだけど、
そこには自殺未遂した人達に憂鬱だった社会はなく、食料を調達しなければ飢え死にするという現実があるだけである。
社会の流れにいれば死ぬことはない所では、自殺などを考える余裕や甘えがあるが、
行動しなければ、死ぬという極限の場所では、人は生きようとする
そういう風なことを思った。
作者の言いたいことはそういうことだろうと思う
そういう意味で、自殺島への島流しは、自殺者への最高の治療になっているのではないだろうか?、
by ガーリックトースト73% (表示スキップ) 評価履歴[良い:182(66%) 普通:11(4%) 悪い:83(30%)] / プロバイダ: 48506 ホスト:48584 ブラウザ: 12324
世界観が少し唐突すぎるというか、ご都合主義全開。
取り敢えず必要なモノは揃っていて、自殺島というタイトルの割に危機感が希薄。
キャラクターの不自然なまでの居直りの早さも違和感。
人間の深層心理をもっと詰めてくれる内容と期待していただけに残念。
全体的に、引きこもりや内向的な若者の日帰り探検のような、妙な印象を受ける。
この漫画は総じて「綺麗すぎる」。実際はもっと悲壮感と絶望感に溢れているだろうし、
無気力になっていても可笑しくないハズなのに、である。
ヌクヌクとコタツの中で書いたサバイバル漫画と言わざるを得ない。
主人公の成長ぶりは見ていて面白いのだけど、それだけでは弱い。
何かもうひとアクション欲しくなる、惜しい漫画である。
評価は惜しい作品と言う意味で「悪い」。
by イテア (表示スキップ) 評価履歴[良い:73(39%) 普通:68(36%) 悪い:47(25%)] / プロバイダ: 1656 ホスト:1422 ブラウザ: 10688
2巻まで立ち読みました
【良い点】
◎自殺願望のある人を引き付ける娯楽的読物って変なものですね
◎共感する感覚がいくつかある
◎先が結構気になる
◎弓矢を作ってる場面
◎鹿への気持ちはちょっと美しいと思った
◎サバイバルの知識がちょっと得られた
◎仲間の顔が全員出てきたり紹介されたりしない所に、主人公の内気さを感じる(そういえばこんな人いたっけ感が読み手も感じれる、作者が意図してるかは知りませんが)
【悪い点】
◎共感できな事も書いてある
◎サバイバルが中心なのか自殺関係が中心なのかしらないけど、どっちも中途半端感がある
◎弓道の先輩の過去は大切に扱ってる様子ですが、そんなインパクトないです
◎だれる、暇じゃないと読みません
【総合評価】
この作品は読者に何を思ってほしいのかな?
やっぱ自殺したい人へ何か伝えたいとかなんでしょうか?
それは先を読んでみないとわからないですけど。
あの殴ってきた人って前に運ばれてきた人なんですかね。
作者自体が未遂者とかだったらもっと説得力のある気持ち描ける気もしますが、何か薄いですね。
うん、何か薄っぺらさみたいなのはぬぐいきれない感はある。
でも時代に合ったテーマだとは思う。
もしね、生きるってこんなものだ、って言いたいんだったら(言いたいわけじゃないかもしれないけど)、死んでいった人の悲惨さをもっと見たいです。
もしかしてアレですか、最初に飛び降りた人の所に戻ったら見られるんでしょうか。
作者がこんな重いテーマを背負ってしまった責任の行く先が気になる。
by セルミン (表示スキップ) 評価履歴[良い:161(55%) 普通:11(4%) 悪い:121(41%)] / プロバイダ: 3196 ホスト:3180 ブラウザ: 5698
【良い点】
ありません
【悪い点】
①内容,世界観が暗い
>>生きた心地がない人間が集まり,そこでサバイバルって・・・
あまりにも暗すぎます
②表紙からして暗い
③KAMIKAZEさんが仰るとおり,自殺しようとした人が生き残ろうという展開はいくらなんでもおかしい
④サバイバルに関してはバトルロワイヤルと被っている
(あちらの作品も嫌いですが)
⑤個性が感じることが出来ないっというか,暗すぎる登場人物達
>>特に主人公が前作の主人公と比べて暗すぎます。
第一,無気力な人がサバイバルなんて無理があります。
だったら努力すべきだと思いますが・・・
【総合評価】
この作者の前作である「ホーリーランド」はまだマシでしたが・・・これは駄目でしたね。
あまりにも暗すぎます。
ホーリーランドは少しは明るい人がいたのに,こっちは暗い人がほとんどですね。
評価は「最悪」とさせていただきます。
by KAMIKAZE (表示スキップ) 評価履歴[良い:340(55%) 普通:0(0%) 悪い:273(45%)] / プロバイダ: 2899 ホスト:2908 ブラウザ: 3875
【良い点】
挙げるのであれば、島の中で食料を自ら求めたりする等、「サバイバル」というか、
登場人物達の「自活」する姿が作中でリアルに描けていた部分でしょうか。
それ以外では背景・景色の描写が上手いと思います。
【悪い点】
全く笑えない、暗いストーリー。
(私がこの手のシナリオが苦手というのもありますが)
「自殺」しようとした人物が何故か「生き残ろう」とするという展開は矛盾点しか感じない。
それだけに、「サバイバル」を描いたストーリーの筈だが、そのストーリーに説得力が大きく欠けているようにしか思えない。
【総合評価】
本作は「自殺」を考えた人物達が島でサバイバルを行う、と言う感じのシナリオでしたね。端的に言うと。
しかし、この漫画のセイとかいう主人公は、見ていて暗く無気力極まりない人物にしか見えませんでしたので、どうしても好きになる事ができませんでした。この話に出てくる登場人物の中でも、特にこの主人公が一番嫌いでした。
それ以外に島に集まった人物も、作中で「自殺常習者」というだけの事があってか、どこか鬱々としていて、ただ目の前の辛い事から逃げているだけの人物にしか個人的には感じられませんでした。
こういう無気力な人たちで、サバイバルをやっても生き残れるとは到底思えません。そういうことをするならばそれ以前に実社会において努力をすべきでしょう。
生きていれば、道は開けるはずですから。
私がこの手のシナリオが・・・というのもありますが、やはりこの漫画はそれだけでなく、上記の悪い点で述べた通り人物達の行動が「矛盾」していて、それだけにサバイバルを行うという「行動」そのものに「説得力」が感じられないという部分が致命的ではないか、と思われます。